「レッドペナルティーエリア」とは、ゴルフ規則に定められている5つのコースエリア (次の①~⑤) の中の一つの「ペナルティーエリア」を更に分類した呼び方です。
・コース内に定義される4つの特定エリア
・ティーイングエリア:①
・バンカー:②
・ペナルティーエリア:③
・パッティンググリーン:④
・コース全体から以上の 4つの特定エリア を除いた「ジェネラルエリア」:⑤
ペナルティーエリアには「レッドペナルティーエリア」と「イエローペナルティーエリア」があります。
この2つの違いは、「罰ありの救済を受ける場合の救済の種類」が、イエローペナルティーエリアは2種類ですが、レッドペナルティーエリアは1種類多い3種類です。
①ペナルティーエリアに入ったストロークを行った場所 (打ち直し)
②ボールがペナルティーエリアに入った箇所とピンを結んだ後方線上
③ラテラル救済 (レッドペナルティーエリアの場合のみ適用される救済方法)
レッドペナルティーエリアの境界は、「杭」か「線」で示すとされ、杭や線は「赤色」と指定されています。
一般的にはレッドペナルティーエリアの境界は「赤杭」か「赤線」で示されることが多いと思いますが、稀に「赤線が引かれている場所に赤杭が立っている場合」もあります。この場合、赤杭はレッドペナルティーエリアがあることを示すだけで、赤線がレッドペナルティーエリアの境界を示しています。
なお、杭や線で明示していない水域は「レッドペナルティーエリア」の扱いになります。
ボールがレッドペナルティーエリアに入っているか否かを判断する基準は、「ボールの一部でもレッドペナルティーエリア側に入っていればレッドペナルティーエリア内にある」と判断されます。
注意が必要なのは、赤杭でも赤線でも「幅」があるので、どの場所 (部位) を境界線として採用するかということです。
ゴルフ規則では、赤線の場合には赤線の幅のジェネラルエリア側が境界線となり、赤杭の場合には隣り合う赤杭の幅のジェネラルエリア側を直線で結んだ場所が境界線となります。
池(レッドペナルティーエリア)越えでグリーンを狙ったものの、グリーンに近い側の池の土手に当たって戻り池に入ってしまった場合、お客様に「向こうから打てるんだよね」と聞かれると思わず「ハイ、大丈夫です」と答えてしまいがちですが、正確には状況により変わってきます。
ボールが池を越えて着弾した場所がレッドペナルティーエリアの外側だった場合は、「向こう側(グリーンに近い側)」から「ラテラル救済」を受けることができます。
しかし、着弾した場所がレッドペナルティーエリアの内側だった場合は、「向こう側(グリーンに近い側)」からの「ラテラル救済」は受けられません。
レッドペナルティーエリアの赤線が引かれていない場合は正確に判断するのはほとんど不可能ですので、お客様の判断にお任せします。
それでも相談されたら、プライベートラウンドなら向こう側から、競技ならば向こう側ではない救済を提案します。