ゴルフに必要不可欠な道具の一つがゴルフボールです。
ゴルフボールは主に構造と硬さにより様々な製品が販売されています。
■構造
ツーピース(2層構造)、スリーピース(3層構造)、フォーピース(4層構造)があります。
■硬さ
カバーの種類と内部構造(コア、2層コア、ミッド)の種類により、ボールを打った感触はかなり違います。
一概にどの種類のゴルフボールが良いかという判断は難しく、何種類かを打ち比べするなどして、自分に適したゴルフボールを見つける必要があります。
■ゴルフボールの歴史
約100年余りのゴルフボールの歴史を簡単にまとめると次のようになります。
①フェザーリーボール
1900年代初頭に登場した、カウレザーの中にガチョウの羽毛を詰めた手作りのゴルフボール。
②ガッティボール
「ガッタパーチャ」と呼ばれる天然樹脂を使用した安価で量産可能なゴルフボール。
③ハスケルボール
ボールの中心部(コア)に糸ゴムを巻きつけ、その上から天然樹脂のカバーで覆ったゴルフボール。
次の「糸巻きゴルフボール」の原型になったとも言われています。
④糸巻きゴルフボール
ボールの中心部(ソリッド)に糸ゴムを巻きつけ、その上からカバーで覆うことで完成する3重構造のゴルフボール。
カバー部分には天然ゴムの「バラタカバー」と合成樹脂の「サーリンカバー」の2種類がありました。
⑤ディンプル付きゴルフボール
現在のゴルフボールにも表面に独特の凹凸がありますが、これがゴルフボールにとって非常に有効だと気付く切っ掛けとなったのはガッティボールの時代だったようです。
この凹凸はボールの飛距離や弾道を安定させるために付けられ、「ディンプル」と呼ばれます。
■ゴルフボールに関する規則
公式競技に参加する場合、用具の規則によれば、使用するゴルフボールは「適合球リスト」に掲載されている必要があります。
また、現在のゴルフボールは大きさも重量も殆ど同じですが、用具規則としては自由度があるようです。
用具規則(※)
※:用具規則 The R&A/USGA編集 2020年1月1日発効 初版(version 1.1) 日本語版 version 2.1
・パート3-球のプレーの規則
規則4.2 球
・ラウンドのプレーに認められる球
マジック・ペンなどで書き入れたマーキングは規則4.2a(2)の違反とはなりません。
元のマーキングが識別できることを条件に、プレーヤーが球に書き入れる記載内容や数を制限する規定はありません。
・適合球リスト
メーカーは、テストを受けるために球をR&AとUSGAに提出することができます。
適合性の裁定を受けるためには、球のタイプやモデルごとにサンプル球を24個(2ダース)提出しなければなりません。
そうしたサンプルが用具規則に適合すると、そのモデルは適合球リストに掲載されます(リストは毎月更新)。
・パート4-球の適合性
・重さ
球の重量は1.620オンス(45.93グラム)以下でなければならない。
球には最低重量というものはないので、製造業者が望むだけの軽い球を作ることができます。
・大きさ
球の直径は1.680インチ(42.67ミリメートル)以上でなければならない。
球の大きさには上限はなく、球はすべてのその他の基準に適合していることを条件に、望むだけ大きくすることができる。