「ホール」は2つの使われ方があります。
一つはゴルフコースのレイアウトに関係する場合に使われる「ホール」です。
この場合のホールは、次の5つのコースエリア全体を表す意味として使われます。
・コース内に定義される4つの特定エリア
・ティーイングエリア:①
・バンカー:②
・ペナルティーエリア:③
・パッティンググリーン:④
・以上の 4つの特定エリア を除いた「ジェネラルエリア」:⑤
ホールを幾つか配置してゴルフコースとなります。
ホールには番号が振られ、1番ホール、2番ホール、3番ホール などと番号で呼ばれることが多いです。
もう一つの使われ方は、グリーン上での部位に関する使われ方です。
グリーン上に切られている穴の部分のことを「カップ」や「ホール」と呼んでいます。
ここにボールが入った状態になることを「カップイン」や「ホールイン」などと言います。
ゴルフ規則では「カップ」という用語は使われなくて「ホール」という用語が使われています。
ゴルフ規則の「定義」では「ホール」とは、プレーしているホールのパッティンググリーン上の終了地点:
・ホールは直径4.25インチ(108mm)でなければならず、深さは少なくとも4インチ(101.6mm)なければならない。
・ライナーを使用する場合、その外径は4.25インチ(108mm)を超えてはならない。
ライナーはパッティンググリーン面より少なくとも1インチ(25.4mm)沈めなければならない。
ただし、土質によりライナーをパッティンググリーン面に近づける必要がある場合を除く。
となっています。
ホールとは単純には穴の部分のことを指すようにも思いますが、ホールの壁面を保護するためにホールの中に入れるものを「ライナー」と言います。
また、ホールにはピンを安定して立てる必要があるので、それが出来る構造を付加したライナーが普通になっているようです。
更に、カップインした時にボールが底に当たって良い音が出るような構造を付加したライナーも普通になっています。
このような機能を持ったライナーは、市販されている商品名として「ゴルフグリーンホールカップ」などと命名されています。
整理すると、
・ホールとはグリーン上に切られた穴のこと
・ライナーとは切った穴の補強やピンを立てる構造にするために穴に入れるもの
・このライナーのことをカップと言ったり、ライナーを入れた穴全体をカップやホールと言ったりするが、
・ゴルフ規則的には、ライナーを入れた穴全体はホールと言うのが適している
という事になると思います。