「ペリア(方式)」とは、当日のラウンドにだけ適用する一時的なハンディキャップ計算方式の一つです。
ペリアはハンディキャップ計算方式としては古くから存在しますが、ペリアを改良した「ダブルペリア(方式)」という計算方法もあります。
ペリアでは、18ホールのアウト、インからそれぞれパーの合計が12になるように3ホール(合計6ホール)を隠しホールとして選び、この6ホールのグロススコア合計を3倍した数(つまり18ホール分に換算)からそのコースのパーを引き、その80%の数値をハンディキャップとします。
簡略化して「隠しホールのグロススコア集計から24を引き、2.4を掛ける」という憶え方もあります。
具体例としては、「隠し6ホールのグロススコア合計が30だった場合、3倍すると90となり、パー72のコースなら90-72=18となり、これの80%の18×0.8=14.4がペリアでのハンディキャップとなります。
最終的にネットスコアは 90-14.4=75.6 となります。
上記の基本となる計算方式に加えて、次のような内容を考慮する場合もあります。
・隠しホールのスコアとして、規定打数(パー)に対するオーバー数の上限を決める。
例えば、規定打数の2倍がハンディキャップ計算スコアの上限だと決めた場合、パー3の隠しホールでグロススコアが8だったとすると、ハンディキャップ計算に使われるグロススコアは8ではなくて6となります。
・計算結果のハンディキャップ合計の上限を決める。
例えば、ハンディキャップ合計の上限を36と決めた場合、36を越えた計算結果は全てハンディキャップ36となります。
尚、当日の隠しホールはゴルフ場側で設定し、コンペの主催者にも事前には教えません。
ペリア方式(Peoria system)と呼ばれるのは、アメリカ,イリノイ州のペオリア(Peoria)市で考案されたことに由来するようです。
故に、「ペオリア(方式)」と呼ぶのが正しいようです。