「ハンディキャップ」の目的は、技量の異なるプレーヤー同士が公平な基準で競い合えるようにすることにより、ゴルフをより楽しめるようにすることです。
ハンディキャップは、プレーヤーの技量を数値で表し、年齢、性別、実力の異なるプレーヤーがゴルフゲームで対等に競うことができるように考えられています。
ハンディキャップには次のように様々な種類があります。
・JGA(日本ゴルフ協会)が決定するハンディキャップ
ハンディキャップインデックス(JGA公式ハンディキャップ)と呼ばれ、すべてのプレー方式に通用する世界統一のハンディキャップです。
ハンディキャップサービス(J-sysジェーシス)を使用してラウンド結果を入力し、ハンディキャップを取得します。
なお、JGA以外にもハンディキャップインデックスを提供するサービスがあります。
・所属コース(メンバーコース)のハンディキャップ
所属コースのハンディキャップ委員会などで決められるハンディキャップです。
所属コースの公式競技などで入賞した場合には、一時的にハンディキャップが少なくなるなどの運用もあります。
・プライベートコンペなどでのハンディキャップ
プライベートコンペに参加するメンバー内で独自に決めるハンディキャップです。
上位入賞した場合には、ハンディキャップを事前に決めておいた割合で少なくするなどの運用が多いようです。
・当日のラウンドにだけ適用する一時的なハンディキャップ
コンペの参加者がハンディキャップを持っていなかったり、持っているハンディキャップの提供元が異なっている場合などは、「ペリア方式」、「ダブルペリア方式(新ペリア方式)」などにより当日のラウンドにだけ適用する一時的なハンディキャップを算出して適用します。
ハンディキャップ(Handicap)の語源は、「罰金ゲーム」や「富くじ遊び」で大当たりをとった人が、ペナルティーとして帽子の中にお金を入れた「hand in cap」に由来していると言われています。
それが18世紀に競馬の「重量負荷」として取り入れられた事から競技用語となり、ゴルフ用語になったのは19世紀中頃で、身体や精神の障害を意味するようになったのは20世紀初頭だと言われています。
なお、スコアカードに「HDCP」と書かれている欄がありますが、これも「ハンディキャップ」と読みますが、上記内容とは異なります。
スコアカードのHDCPは正式には「ストロークインデックス」と言います。