救済を受ける場合、ボールはプレース(地面に置く)か、ドロップ(膝の高さから地面に落下させる)かが、その救済内容により決められています。
ドロップによる救済を受ける場合、次のような手順になります。
・救済エリアを決める基準となる「基点」を決めます。
・基点を基準にして正しい「救済エリア」を決めます。
・救済エリア内に正しい方法で「ドロップ」します。
ここでは、「救済エリア」について説明します。
「救済エリア」とは、基点を基準に1クラブレングス(or2クラブレングス)での半径の円の範囲内で、
ピン(ホール)に近付かない条件と、
救済対象からの救済が有効となる条件を満足する必要があります。
特に、基点とスタンスと救済対象との関係に注意が必要です。
色々なパターンを図式化しましたので、じっくりと眺めてください。
尚、後方線上の救済エリアを決める場合、最初に基点は決めません。
2023年のルール改正以前は後方線上の救済の場合も基点を決めていましたが、2023年のルール改正以後は、ピンとボールを結んだ後方線上の任意地点にボールをドロップし、そのドロップしたボールが地面に落下した地点が救済エリアの基準として扱われるように変更され、救済エリアの条件の一つである「ピン(ホール)に近付かない」という制限がなくなっています。故に、救済エリアは特別な条件でない限り「完全円」になります。
ただし、「ピン(ホール)に近付かない」という制限がなくなったからと言って、元のボールがあった位置よりもピン(ホール)に近付くとペナルティーが課せられます。