「暫定球」とは、次のような場合に新しいボールで打ち直すことです。
・ボールが明らかにOBへ入ってしまった
・ボールがOBへ入ってしまった可能性がある
・ボールが深い林の中へ入ってしまったので、見つからない可能性がある
・ボールが急斜面の土手にめり込んでしまい、見つけられない可能性がある
ただし、ボールがペナルティーエリアに入ったと判断できる場合には、暫定球を打つことはできません。
また、打ち直す前に「暫定球のプレーを宣言すること」が必須条件です。
お勧めの宣言方法は「暫定球を打ちます。さっきはタイトリストの1番で、今度はタイトリストの2番です」などの内容です。
この、ボールの違いを宣言する意味ですが、暫定球も最初のボールと同じようにOB方向へ行ってしまった場合、両方ともコース内のほぼ同じ場所で見つかる場合がありますが、どちらが最初のボールか特定できれば罰なしで最初のボールをプレーできます。
尚、ティーイングエリアで暫定球を打つ場合には、同じ組のプレーヤー全員のティーショットが終わってから暫定球を打ちます。
ティーイングエリア以外の場所では、自分が続けて暫定球を打てます。
キャディーから「暫定球をお願いします」と言われてお客様が暫定球を打たれる場合、自分自身で「暫定球を打つ宣言」を行わない方がかなり居られます。
同伴競技者に「暫定球を打つ宣言をしなかったよね」と指摘されると、最初のボールがセーフであっても、それをインプレーのボールとして打つことはできません。
打ち直す前に嫌な気分になっているお客様に「暫定球を打つ宣言をしてください」などとは言い辛いばかりでなく、ショット後に他のお客様から「キャディーさん、今、暫定球を打つ宣言をしていなかったよね」なんて問い詰められたらどうしようかとドキドキします。